目  次

謝 辞

第1部 遺伝子に約束された音を探る

第1章 音の学の組換え

1 環境からの究極の使者
2 文明史の中で音を捉える
3 環境学の枠組を吟味する
4 〈音の環境学〉のパラダイム
5 音環境を解く暗号

第2章 約束された音環境

1 街の音、里の音、森の音
2 遺伝子に約束された棲み場所と生き方
3 熱帯雨林という楽園
4 人類本来の音環境のレファレンス
5 音の切り口

第3章 連続と不連続

1 「青天の霹靂」はなぜ青天の霹靂なのか
2 アナログとデジタル
3 量数同一視という深淵
4 甦ったピュタゴラスとゼノン
5 「量学」としての音の学の奨め

第2部 言語・音楽と脳との乖離

第4章 言葉の脳

1 言葉―デジタル脳への離陸
2 類人猿のデジタル脳
3 脳の加速器〈言語脳モジュール〉
4 意識という名の「臓器感覚」
5 始祖鳥のつばさ

第5章 符号化された音楽の陥穽

1 五線譜という名の早熟な符号化
2 視覚が創る「音楽」と人間本来との乖離
3 暗い陥穽〈絶対音感〉
4 定義を拒む「音楽」、崩壊する「楽音」

第6章 「音楽」への再接近

1 音の環境学から音楽を見直す
2 音楽情報と音楽する脳
3 音楽の実像

第3部 脳にやさしい音を創る

第7章 非言語脳からのメッセージ

1 尺八のひびきはいかにして彫塑されるのか
2 言語性通信性を超越した知識構造
3 約束された音を脳は甦らせうるか

第8章 「約束の音」を目醒めさせた 私的体験

1 「音の料理人」たちとの出逢い
2 〈情報環境〉の発見
3 『輪廻交響楽』を創り驚く

第9章 知覚圏外の音

1 聴こえない音を狩る道具
2 初めての必須情報 〈ハイパーソニック・エフェクト〉の発見
3 仮説を理論へと飛翔させる 〈二次元知覚モデル〉

第10章 遺伝子に約束された環境のデザイン

1 音楽は音環境をどこまで改善できるか
2 脳にやさしい音環境のデザイン
3 遺伝子の求める環境の グランド・デザイン

結びの論考 − 『音と文明』の背景にある 活性の構造について

文献・資料

 

 

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