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文明科学研究所へ

 近現代文明の崩壊を三十年前から予見し、それからの脱出を実践的に究めてきたマルチパフォーマンス・コミュニティ芸能山城組の牽引車として、現文明の地平を超えるパイロット・カルチャーを切り拓きつつある研究拠点、それが文明科学研究所です。

 私たちの活動は、まず、アーティスト・グループ芸能山城組として世界的に知られてきました。1988年の制作発表以来、今なお世界中を魅了し続ける大友克洋監督によるアニメーション映画"AKIRA"の音楽は、私たちの代表的な作品のひとつです。その歩みは、1968年、前身の合唱団「ハトの会」によるブルガリア女声合唱の実現に始まります。続いて、後に無形世界遺産の第一号に指定されたグルジアの男声合唱、バリ島の「ケチャ」などの上演に成功し、世界初のマルチミュージカリティを実現しつつ、1974年、山城祥二を組頭として芸能山城組を創流しました。アマチュアの立場を堅持しながら世界諸民族の80系統に及ぶパフォーマンスを上演してきた実績、そしてそれらを糧として展開する伝統と現代とを融合した創作活動は、世界に例を見ません。

 西欧近代の支配が色濃くおよんだ音楽や芸術活動の分野で「向かい風の荒野を行く」と評された私たちの取組は、当初から、アートの枠を超えた実践的文明批判に他ならず、人類本来のライフスタイルを模索し検証しようとする実験集団としてのアクティビティをア・プリオリに宿していました。それはまもなく、芸能山城組が平行して「祭仲間山城組」「実験集団山城組」を名のり、やがて文明科学研究所を設立した歩みなどで顕在化するところとなっています。

 私たちの文明批判の大きな特徴は、その批判対象である西欧文明最大の武器であり、地球を現在の危機に導いた元凶でもある科学技術を単純に否定するのではなく、逆にこの武器を奪い取り、自家薬籠中のものとして、近現代科学技術文明そのものを攻略するところにあります。そのアクティビティは、同時に、伝統的共同体の叡智に学び、専門化や単機能化を排した地道で真摯な群れ創り、人創りにも向けられてきました。

 文明科学研究所は、研究者、教育者、ジャーナリスト、エンジニアそして学生と多様なメンバーの中で、生命科学、脳科学、情報工学などの分野で博士号をもつものが10名を数え、メンバーが筆頭著者となった論文が最高の科学誌Natureに採択されることを始めとする輝かしい業績に象徴されるように、国際的にも最前線にあります。この強力な研究陣を育て、その活動を導いてきたのは、芸能山城組・組頭 山城祥二こと科学者 大橋力です。

 比類ない活性をもつこうした私たち自身についての情報が、このWebサイトに満載されています。その姿がもしあなたの琴線に触れるようであったならば、より私たちに接近し、あなたの五感をフルに発揮して確かめてみてください。もしかすると、この文明の地平を超えて地球や人類の未来を模索しようとする志ある方々にとって、人生を託すにふさわしいコミュニティの姿が、見えてくるかもしれません。

 

追伸
 みなさんにお伝えしたいことは、たくさん、山ほどあります。しかし、私たち、文明研そして山城組は、言葉を尽くしても、曰く言い難い集団です。

 私たちについて語るには、和食にまったく縁がない人に納豆の美味しさを説明するのと同じ類の困難がともないます。納豆を知ってもらうには、実際に食べてもらうのがいちばんよいのですが、一度目でその旨い味わいをわがものにできる人ばかりではありません。旨さがわからずに一生を終わる人もいるし、毎朝食べ続けて三年目にして、はじめて「旨い」と発見する人もあるでしょう。文明研・山城組の活動も似ています。

 とはいえ、このWebサイトの情報は、私たちが「醍醐味」と信じるその旨さの片鱗について、そこそこの参考になるでしょう。そして、このサイトを読んでみて強く心を惹かれる方がいらっしゃったら、「私たちの門を叩いてみませんか」と心からお勧めします。私たちの門戸は、全方位に開かれています。

 

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